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基礎機械

基礎機械

基礎機械とは

構造物の下の地中にあって、土木構造物や建築構造物を支えているのが「基礎」です。基礎機械とは、そうした基礎を構築するための機械であり、既製杭施工機械、場所打ち杭施工機械、地中連続壁施工機械、地盤改良機およびグラウト機械の総称です。
地形が複雑で地震も多い日本では、基礎構造部分の重要度は一層高くなっていますが、近接する構造物への悪影響の小さい施工、騒音・振動などに配慮した施工など、技術面でも難しい条件が多くなっていることが課題となっています。

基礎機械の分類

基礎機械の分類

既製杭施工機械

コンクリートパイル・鋼管杭・鋼矢板などの既成杭の施工方式には、打撃・圧入・回転・掘削があり、それぞれに施工機械が開発されています。近年はさまざまな高支持力杭工法が開発されており、施工品質を向上させるための施工管理装置が実用化されています。

日本車輌製造DH758-160M
日本車輌製造DH758-160M
調和工業SR-60
調和工業SR-60
技研製作所スマートパイラ-SX1(単独/ジェッ卜併用圧入)
技研製作所スマートパイラ-SX1(単独/ジェッ卜併用圧入)
三和機材SA-D-150H
三和機材SA-D-150H

場所打ち杭施工機械

場所打ち杭施工機械は、アースドリル、リバースサーキュレーションドリル、オールケーシング掘削機などがあります。これらの機械で施工される場所打ち杭は、構造物の大型化とともに環境負荷が少ないことから需要が増大しています。下記の機械のほかにも、大口径ボーリングマシンや岩盤掘削孔用のダウンザホールハンマなどが場所打ち杭施工に使用されています。

アボロンシステムCR330
アボロンシステムCR330
大和機工DAK-200
大和機工DAK-200
加藤製作所KE-1500Ⅲ
加藤製作所KE-1500Ⅲ
住友重機械建機 クレーンSDX612
住友重機械建機 クレーンSDX612
三和機工SRD-2000HG
三和機工SRD-2000HG

地中連続壁施工機械

地中連続壁工法には鋼矢板などの直打ち工法、原位置(土中)で土とセメント系固化材を攪拌しH型鋼などを建て込む原位置攪拌工法、溝状のトレンチを掘削後に鉄筋かごなどを建て込み、コンクリートを打設するRC置換工法があります。

コベルコ建機 TRDⅢ
コベルコ建機 TRDⅢ

地盤改良機械

地盤改良工法には置換工法・脱水工法・締固め工法・固結工法などがあります。各工法の専用機もありますが、汎用機械を用いることも多く、各工法の中でも使用材料や改良原理に多くの提案がなされているために、施工機械から見て系統的にとらえることは難しくなっています。
固結工法の中で最も一般的な深層攪拌混合工法では、地中連続壁と同様に原位置(土中)で土とセメント系固化材を攪拌し、施工には単軸・多軸のアースオーガが使われ、円柱状改良コラム体を造成します。改良径は住宅向けの小径のものから施工効率を高めた直径2.5mの大口径までが実用化され機械の大型化も進んでいます。
一方、施工精度の向上に向けてメカトロ技術や確実な施工管理技術構築のためのインテリジェント化が推進されています。

グラウト機械

基礎工事においては工法を問わず、セメント・ベントナイトなどの作液と圧送を行うグラウトミキサやグラウトポンプは重要な施工機械と位置付けられています。特に既製杭工法や地盤改良工法では、グラウトの管理は施工品質に大きくかかわってくるため、グラウト材料の開発とともにグラウト機械の高度化が進められています。
材料貯蔵サイロ、計量器、グラウトミキサ、グラウトポンプ、操作盤、記録装置などの一連の機械をシステムとして管理する管理計測システムが導入され、確実な施工管理を行うとともに省力化に貢献しています。

三和機材PMA-120
三和機材PMA-120

メーカー

アボロンシステム、加藤製作所、技研製作所、コベルコ建機、三和機工、三和機材、住友重機械建機クレーン、大和機工、調和工業、日本車輌製造、日本ニューマチック工業