平成17年度 日本自転車振興会補助事業報告
 

 

補助事業番号 17−29
補助事業名  平成17年度コンクリート打設技術調査補助事業
補助事業者名 社団法人日本建設機械工業会

1.補助事業の概要
 (1)事業の目的
   近年、建物の高層化、免振化、道路などの耐磨耗性の向上に伴い、コンクリートの製造
   技術の進歩はめざましく、コンクリート打設技術やコンクリート打設に使用される機械
   の技術開発がそれにともなっていない状況にある。最近では、高強度コンクリート、混
   和材など素材の変化等による従来想定していなかった過剰な圧送負荷が原因と考えられ
   るコンクリートポンプ車のブーム折損事故などの重大事故が発生しており、コンクリー
   ト打設技術、打設機械の早急な技術開発が求められる。
   ついては、最新のコンクリートに対応する打設技術調査を行い、より安全なコンクリー
   トの打設、打設機械の最適技術の研究を行う。
 (2) 実施内容
 @ 最新のコンクリート及び混和材の性状調査
   スランプロス低減型高性能AE減水剤及び高ビーライト系セメントの開発により、高強
   度コンクリートの現場施工が可能になった。
 A 最新のコンクリートの打設に起因する打設機械への影響調査
   コンクリート性状の急激な変化に伴い、コンクリートポンプ車にかかる負荷が大きくな
   り、筒先での圧力が増加し、筒先の意図しない振れによる作業者の転倒事故、コンクリ
   ートポンプのホッパ攪拌装置に人が巻き込まれる事故、アウトリガにオペレータが挟ま
   れる災害事故やブームの挫屈事故が発生している。
 B 最新のコンクリートの適応した打設工法の研究
   ブームの過負荷防止装置の開発要求は以前からあったが、コンクリートポンプ車のブー
   ムはクレーンと異なり多関節構造のため、技術開発が難しく、現在実用化されていない。
 C 最新のコンクリートの適応した打設機械の最適技術研究
   上記のような背景から、建機工は安全に対する各メーカの共通の課題である、ブームの
   過負荷防止装置の「荷重検出管」とその「表示器」の技術について共同調査することに
   より、ブームの過負荷防止装置の開発促進を図ることにした。

2.予想される事業実施効果
  本過負荷防止装置の研究ではブームの外力による過負荷防止と、地上延長配管の長さ制限
  及びブームの脈動に伴う吐出量の制限を目的として、ロードセル方式の荷重装置を研究調
  査することにしたが、今回の試験ではブームの耐荷重に対して、本荷重計測管は先端ホー
  スの管内圧による荷重の影響が予想以上であり、現状の圧送作業面での地上延長配管、ブ
  ームの振幅(脈動)や吐出量等の制限に対する影響が大きいことが判明したので、今後は
  管内圧力による荷重の影響を排除する装置の開発及びブームの共振やブーム使用上の条件
  による荷重の影響を更に調査研究する必要がある。
  また、荷重計測管のフランジ変形部の変形部隙間に対してセメントペーストが侵入し、荷
  重検出精度を低下させる恐れがあることもわかったので、荷重計測管の構造の見直しが必
  要である。
  尚、そのフィードバック装置に関しては当工業会としてはユーザなどと協議しながらブー
  ム使用上の制限、条件を設定しなければならないと考える。
  本過負荷防止装置の研究は厚生労働省の要請及びコンクリートポンプのJISC規格(案)の
  趣旨に沿うものであることからも今後とも継続、促進していく必要がある。
  本報告書がブームに対する過負荷防止装置の開発において今後発生する諸問題を解決する
  ための基礎的なデータとして活用されるだろう。

3. 本事業により作成した印刷物等
  平成17年度コンクリート打設技術調査報告書 

   
                                               以 上

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