令和3年2月25日
一般社団法人日本建設機械工業会
統計調査部会
需要予測まとまる
 
20年度は、国内・輸出ともに上期実績に比べ下期は大きく回復するものの、
通期では新型コロナウイルス感染拡大の影響により減少すると見込。
21年度は国内横ばい、輸出が回復し、全体では増加に転じると予測。

2020年度の出荷金額は、1兆8,325億円(前年同期比16%減少) と見込。
2021年度の出荷金額は、1兆8,758億円(前年同期比 2%増加) と予測。

国内出荷: 2020年度は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、上期計では、建設用クレーンの前年同期比24%減少を始め7機種が減少し、3,969億円(前年同期比13%減少)となりました。下期は、消費税増税後の反動減からの回復、また公共投資に支えられ、主力機種である油圧ショベル、ミニショベル等が回復し、下期計では、4,447億円(前年同期比1%増加)と見込まれます。この結果、2020年度合計では、8,416億円(前年同期比6%減少)となり3年振りに減少すると見込まれます。 2021年度は、土工系機械は前年並みで推移するものの、住宅投資及び民間設備投資の落ち込みにより建築系機械が減少すると予測され、上期計では、3,865億円(前年同期比3%減少)、下期計では、4,433億円(前年同期並み)と予測しております。この結果、2021年度合計では、8,298億円(前年同期比1%減少)となり、2年連続の減少と予測しております。


輸  出:2020年度は、国内と同様に新型コロナウイルス感染拡大の影響により、全9機種が減少し、上期計では4,416億円(前年同期比39%減少)となりました。下期は、減少幅は縮小するものの回復には至らず、下期計では、5,493億円(前年同期比2%減少)と見込まれます。この結果、2020年度合計では、9,909億円(前年同期比23%減少)となり、2年連続で減少すると見込まれます。 2021年度は、3大輸出先(北米、欧州、アジア)を中心に多くの機種の需要が回復すると予測し、上期計では4,739億円(前年同期比7%増加)、下期計では5,721億円(前年同期比4%増加)と予測しております。この結果、2021年度合計では、1兆460億円(前年同期比6%増加)となり、3年振りの増加と予測しております。