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アスファルトフィニッシャ

アスファルトフィニッシャ

アスファルトフィニッシャとは

アスファルトフィニッシャとは、アスファルト舗装工事の際、アスファルト混合物の均一な敷きならしに使われる機械です。一部の機械においては、路盤材の敷きならしにも使用されています。高速道路、市町村道、歩道などの舗装工事、転圧コンクリート舗装など幅広い分野で利用されています。

アスファルトフィニッシャの変遷

アスファルトフィニッシャは、もともと米国で開発された機械です。1933(昭和8)年にフローティングスクリードを採用した舗装可能幅3~4.2mのアスファルトフィニッシャが開発され、1953(昭和28)年に極東貿易が2台を輸入、日本鋪道(現・NIPPO)に納入し、国道41号(愛知県~富山県)の道路舗装に使用されました。国産の第1号機は1956(昭和31)年、東京工機(現・三井三池製作所)製造のもので、舗装幅は1.8~2.8m。以後、1960(昭和35)年ごろから国内で本格的なアスファルトフィニッシャの製造・販売が始まり現在に至っています。

アスファルトフィニッシャの特徴

アスファルトフィニッシャは、高速道路、市町村道、歩道など道路幅によって多様な機種が生み出されてきた機械といえます。例えば高速道路などの大型工事では舗装幅3~9m級の機械、一方市町村道や歩道では1.2~2.0m級の小型機械が開発されてきました。
また、走行装置はクローラ式とホイール式に分類され、主に中小規模工事にはホイール式、中大規模工事・急坂路など使用条件の厳しい道路ではクローラ式が用いられます。ただし最近では油圧機器の発達によりホイール式でも全輪駆動方式が可能となり、ホイール式中型機械が主流となっています。また、大型機械についてもクローラ式が主流でしたが、自動レべリング装置を装備することでホイール式でも精度の高い工事を行えるようになっています。

アスファルトフィニッシャの技術

アスファルトフィニッシャの将来展望

アスファルトフィニッシャの将来展望としては、自動化と省力・省人化、および新工法への対応が課題となっています。慢性的なオペレータ不足、熟練したオペレータの減少という背景から、操作が容易で一人でコントロールできる省人機械の開発が進められています。また近年は環境に配慮した新工法が生み出されつつあり、それに対応した機種が求められています。2種類のアスファルト混合物を積載して舗装施工する二層同時施工型の機種は1997(平成9)年に日本が世界に先駆けて開発したもので、近年この工法の対応工事が増えてきています。

メーカー

ヴィルトゲン・ジャパン(フェーゲル)、住友建機、範多機械

機種

  • フェーゲルSUPER1803-3i
  • 範多機械F1432W5