業界を知る
大きな機械に関わってグローバルに活躍できる技術者になりたいと思っていましたが、会社の合同説明会で⾒た無⼈ダンプトラックとの出会いが、建設機械メーカーに入社するきっかけになりました。
調達部門としてキャブ(運転室)の調達をしています。その業務のほとんどが納⼊元の協⼒企業に関連しており、開発機種の試作の際には、実際に協⼒企業の現場に張り付いて、⼀緒になってものを作っています。
部品を集め、ものを組み⽴て、不具合が起きたら⼀緒に原因の究明、対策の検討をしていく中で、協力企業と良い信頼関係を築いています。
十何年ぶりに中型ホイールローダーのキャブのフルモデルチェンジを行った際、品質や納期はもちろん、調達側で評価されるコストの3点を社内と社外の間に⼊って調整しました。
協⼒企業に要求を突きつけることだけがコマツの調達の仕事ではないため、必要とあれば設計部⾨、管理部門に協⼒企業の状況を伝えて、全体最適を図ることを意識して進めました。
前述の開発は、キャブの柱1本をとってみても、ほとんどすべてが新規品番の組み合わせでした。
協力企業と社内との調整や不具合対応、目標コストを実現することは簡単な事ではなかったですし、エネルギーも必要でしたが、この開発を乗り越えた経験は私のかけがえのない財産です。あの時はこうしたから失敗した、こうしたから成功したという経験則はこれからの開発や改善にも大いに活かせると思います。