業界を知る
東日本大震災の際、避難所で照明等の電源に多くの発電機が使用され、その明りで避難していた方々が勇気づけられたという話を聞きました。人の役に立つ仕事に就きたいと考えていた私は、発電機がいざという時に人の役に立っている点にとても興味を持ちました。
発電機の生産ラインの中の製品組み立て工程を担当しており、そこで使用する装置や治工具の設計や修理を行っています。新たな治工具や設備導入等に際しては、現場の要望を聞き、アイデアを纏め上司と相談します。予算の都合等で要望通りにいかないときもありますが、その際に現場が納得する代替案を考えるのも私の役目です。
3年目までは目の前の業務をこなすことに必死でしたが、ここ最近では工程全体を考慮した上で、全社でのテーマでもあり設備改善、工程改善に取り組んでいます。設計で行き詰ることもありますが、先輩や同僚から気軽にアドバイスをもらえます。自分の構想をカタチにして、現場の作業員から「使いやすくて良かった」という言葉をかけてもらった時は、何とも言えないやりがいを感じます。
入社2年目の12月に、製品を載せてライン上を動かすコンベアの交換を検討していた矢先、そのコンベアのフレームが折れラインが止まってしまったことがありました。納品スケジュールがあるので、すぐにラインを復旧する必要がありました。生産技術課総出で修理を行い無事に復旧できたときは、喜びと仲間の大切さを感じました。