業界を知る
私がエンジニアを目指そうと決心したのは、大学2年生の時でした。それまで漠然と学んでいた工学が実験などを通じ徐々に面白くなり、それを将来の仕事にできたらどんなにいいだろうとあこがれ始めたのがきっかけでした。
油圧ショベルのエンクロージャー(外装)部品の設計をしています。その中でも主に吸音材の設計最適化を行い、より騒音の静かな油圧ショベルの設計に尽力しています。また、コスト削減への取組みも行っており、日々コスト削減アイデアを模索しています。
設計の仕事の難しさは、これといった正解がないこと。しかし、正解のない中で、最適を見つけ出して設計を進めていかなければならない。そこが現在の仕事の厳しさでありますが、逆にやりがいのある部分でもあります。
海外(ドイツ)の設計部門と協業で、ショベルの設計・開発をした時です。仕事の進め方ひとつとっても、何もかもが違い、当然言語の壁もあり、当時大いに戸惑いました。
ただ、仕事へのアプローチの仕方や、進める速度に差はあれど、顧客にとって良い製品を作りたいと思っている気持ちは双方間違いなく同じということは次第に理解でき、無事に開発を進められました。それが糧となり、仕事への自信アップにつながった良い経験です。