業界を知る
幼少期から工作や「働くクルマ」が好きだったことから、モノづくりへの憧れと業界への親近感がありました。大学ではロボット工学を学びました。就職活動で操縦を体験した双腕仕様機と、幼き日に夢見た戦隊モノのロボットが重なり、入社を希望しました。
現在は、鉱山用ダンプトラックの構造物の解析を担当しています。ダンプトラックは油圧ショベルと違ってタイヤがあり、路面状態や鉱物の積載条件で負荷が大きく変わるなど、今まで担当してきた車体とは違う性能が求められます。軽さを重視した構造と強度を両立するために、解析の立場から製品開発に携わっています。
現在はダンプトラックの担当ですが、以前は油圧ショベルの開発にも携わっていました。入社して何年もたちますが、同じ「建設機械」でも異なる性質を持った製品があるということに、未だにワクワクさせられます。お客さまに快適に使っていただくために、丈夫で信頼性の高い製品をつくることは共通しているので、製品にあった解析を行っています。また、日々進化する技術を新たに導入することも、醍醐味の一つだと思います。
設計では、予算もスケジュールも決まっているなか、開発からお客さまへの納品までを全て見通して効率よく業務を進めることが大変でした。解析業務に携わっていた頃は、構造物の強度の基準をクリアすることに注目していて、ミクロな視点になっていました。たった1つの条件の変化でも解析結果は大きく変わります。実際の現場で起こりえることを正確に再現するためにも、お客さまの現場を深く理解する必要があると強く思いました。