業界を知る
クローラクレーンの設計に携わりたいと思ったのは、東日本大震災時に、瓦礫撤去のボランティアに参加したのがきっかけです。人の手では到底動かせない瓦礫の山を、大きな建設機械が片付けている様子を見て、人を助ける大きな機械をつくりたいと強く思いました。
10年間設計の仕事に携わっています。内容は機械の設計だけでなく、発注書の作成、納品後のアフターサービスまで業務の幅が広いのが特徴です。「どのような仕様でどのような機能を持った機械がお客様に満足いただけるか」「どのような設計をすれば品質が良くなるか」「不具合が発生しないか」を関係部署とも意見交換しながら検討します。
当社には、「大きいもの、動くもの、力強いものに感動する人」や「調査したり、分析したり、計算したりするのが好きな人」、そして、「自分の考えを具現化したい人」が向いていると思います。人の力となる大きな機械をつくる。そのチームの一員として働くことには大きな責任がともないます。ただ、責任が大きいからこそ、何かを成し遂げた時のやりがいがとても大きい仕事なのだと思います。
大型クローラクレーンの開発は、構想から2年、3年と長い期間を要します。その中で苦労するのが「理想の形状」の追求です。部品自体の性能や品質面だけでなく、機械全体のバランス、コストも考えながら詰めていきます。設計しては検証。そして、また設計する。その工程を何度も重ね「理想の形状」を追求していきます。とても大変ですが、設計したものが徐々に形になり、製品が完成したときには、大きな達成感を得られ、苦労も報われます。