建設機械産業を知る

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技術で貢献

技術で貢献

極寒の地・南極で活躍中加藤製作所

昭和基地の支援

「しらせ」でのクレーン輸送の状況

加藤製作所は、2015年以降、最低気温マイナス45℃という極寒の昭和基地に35t吊りラフテレーンクレーンMR-350Ri、8tクラス油圧ショベルHD308US-6、そしてコンパクトトラックローダCL45を納入してきました。

当社の建設機械は、現地観測施設の「昭和基地」に係る新築建替え及びそのための地盤整備、除雪作業並びに物資の運搬等、さまざまな分野で活躍しています。機械の輸送は、南極観測船「しらせ」で輸送します。そのため、ラフテレーンクレーン等、大型の機械は分割して観測船に積載できる特殊仕様になっています。また、極寒の南極で問題なく稼働できるように、燃料と作動油等は、寒冷地仕様となっています。

昭和基地では、日々厳しい環境の下、天体・気象・地球科学・生物学等に係る重要な観測が行われています。加藤製作所は建設機械を通じて、過酷な状況で日々研究に励む観測隊員の方々の生活や研究等を支援しています。

安全な施工を推進古河ロックドリル

インフラを陰から支えるドリルジャンボ

 古河ロックドリルは、2016年より山岳トンネル工事現場で岩盤を発破するための装薬用の孔(あな)を掘るドリルジャンボに、3次元化されたせん孔エネルギーを用いて定量的な地山評価を行うことができる「ドリルNAVI」の導入を図っています。
 山岳トンネル施工時の安全性向上やコスト削減を図るには,地山状態に応じた適切な支保構造の選定が重要で、一般的には切羽観察や掘削断面の変位を計測し、その結果に基づき支保構造を選定していますが、トンネルの地質は一定ではありません。
 ドリルNAVIは、3次元せん孔エネルギーで定量的に地山が評価できるため、せん孔切羽の安全管理や発破パターンの最適化だけでなく最適な支保パターンや補助工法の選定も可能としています。
 ドリルジャンボに装備されたドリルNAVIにより、大断面での急速施工を「安心して・速くて確実・安全に」行うことができます。
 道路や鉄道などの公益的な構造物のインフラ整備を陰から支えるトンネル工事、そのトンネル工事に欠くことのできない存在として、更に実績を積み上げていきます。

山岳トンネル施工に活躍する ドリルジャンボ
ドリルNAVI

モノづくりの取り組みIHI運搬機械

東京スカイツリー®建設プロジェクト

 2012年5月22日に開業した東京スカイツリー。世界一の高さを誇るタワーの建設現場で、IHI運搬機械の「ジブクライミングクレーン」が活躍しました。
 日本を代表する数々の超高層ビル建設に貢献してきた技術が、この巨大プロジェクトに使用され、活躍できたことは、大きな誇りであると同時に大きな責任を果たすものでもありました。
 当時日本には300mを超えるビルがなかったため、高さ634mのタワー建設に向けて特別仕様のタワークレーンを建設会社と開発しました。未知の高さ、環境で揚重するため、万が一にも備えた安全に対する取り組みを施し、地震や暴風、落雷時の精密機器のバックアップシステムなど、入念な検討と対策により、建設中に見舞われた東日本大震災の際も構造体への被害は確認されず、1週間後に高さ634mに到達しました。
 これからも、技術で未来の超高層建築物の建設に貢献します。

東京スカイツリー建設現場で活躍するジブクライミングクレーン
東京スカイツリーと、その 足元に広がる 東京の風景

リニア中央新幹線開発に貢献鉱研工業

リニア中央新幹線 トンネル(コントロールドリリング)

 鉱研工業は長尺水平調査ボーリング機器の開発を通じて環境破壊を最小限に抑えながら多くの地域の高速アクセスを実現するリニア新幹線開発に貢献しています。
 リニア新幹線の開発、運用により、これまでアクセスに長時間を要していた地域との交流がさらに活発になり新たな雇用、新たな経済活動が生み出される可能性があります。日本国土が高速鉄道で網羅されれば多くの人に新たな雇用などの可能性が開かれます。また、トンネルを多用するリニア新幹線は山岳の環境を破壊することなく敷設でき、森林減少の歯止めにも効果的です。
 この事業は多くの経験や技術を持つ複数の企業体の参加で実現が可能となるため、参加企業同士の技術交流の促進も促すことになるでしょう。

建設業界の3Kを無くす鉱研工業

人にやさしいロッドハンドリングシステム

 ボーリング業界での担い手不足の一因として、怪我や肉体労働での疲労があり、その大半がロッド接続時の挟まれ・巻き込まれ・転倒であり、それらは全て人間が介在する事が原因です。人間が直接ツールスに触れる事無くロッドを摑み・接続位置に移動・接続を行うような機械開発で人手不足解消となる事を考え開発されました。
 ロッド把持部および取付部の伸縮機構、回転機構、首振り機構、スライド機構、ダンプ機構によりロッドがどんな姿勢にあっても、ロッドを把持することが出来、把持したロッドを掘削機の如何なる姿勢にも合わせることが可能となり、事故の要因となる作業者によるハンドリング作業を削減することが出来る機械です。
 ボーリング作業時のロッドの着脱や継ぎ足しを無線遠隔操作により自動で可能とする技術で、従来は人力作業で対応しておりました。本技術の活用により、重量物のロッドを手で扱う作業がなくなるので、安全性が向上します。
 アンカー工事、鉄筋挿入工事、集排水ボーリング工事、地盤改良工事、マイクロパイル工事、地質調査、さく井工事等にご活用できます。
 鉱研工業は建設業界の3Kを無くすため、鉱研スピリット3S(Safety:安全・Save:省力化・Satisfaction:顧客満足)を掲げ、機械を設計・製造することで、働きやすい環境を作り上げ、地球に貢献しております。

人にやさしいロッドハンドリングシステム
機械によるロッド着脱作業
従来の人力重労働ロッド着脱作業